終演を迎えて。『ANGRA少女』
劇団ココカラ制作委員会旗揚げ公演
『ANGRA少女』
全公演終演しました!!
ご来場いただいたお客様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!!
このインパクト大なフライヤーのモデルになったのは、
彰役の藤村直樹さん(東京ハイビーム)
直樹さんは、稽古中にエネルギー出し過ぎて鼻血まで出しちゃった伝説を持つ、スーパーエネルギーマンです。
『ANGRA少女』で私は『マルシボ』という、夜の仕事をしているボスの役をいただきました。
最初に台本を読んだとき、正直な感想。
なんじゃこりゃ。
演出指示は、「狂気」。
そこから、苦悩が始まりました。
ひとつの作品を作るとき、
わたしはまずは役柄同士の関係性を大事にします。
そして、それが「花里サチホ」にとっては誰なのか。を掘り下げ、
役柄と自分自身との共通点と相違点を見つけます。
そこから、役柄の意見を構築するようにしています。
その点、マルシボは、まさに雲を掴むように始まりました。
常識的に、無意識に、自分がやっていることの逆をいくということ。
そんな「狂気的な」人物ですが、
深めてみると、やはり共感する部分に出会いました。
『孤独』だということ。
自分を必要としてくれることって、どれほど暖かくて、嬉しいことでしょうか!
それは常に「孤独感」と隣り合わせです。
台本にはないけれど、
マルシボは、両親からの愛を知らずに育ちました。「愛されること」「愛すること」を知らずに育ったんだと思います。
自分が必要とされている関係性を拠り所として、杖として、立っていました。
杖を急に取られるとどうなるのか、、、
正気では考えられませんでした。
「ひとみ」に裏切られたとき、
自分を否定されたとき、
特に千秋楽では、自分がどうなっていたかあまり覚えていません。
少しでも理性が入ると、
途端に狂気から遠のきます。
そんなことに気づけた、役柄でした。
※オフショットです笑
本公演、幕を開けることができたことは奇跡でした。
一番大きな出来事。
小屋入り2日前の、ヒロイン降板。
こんなこと、初めて。
作・演 葛西一郎は、それに合わせて台本を書き変えます。
毎朝変わる台本。
毎晩枕元に台本。
演出しながらの場当たり。
それでも終演を迎えられたのは、
絶対やるという彼の熱意と、支えた劇団員、の想いが座組全体に伝わったからですね。
一夏の経験は、
人生の1ページに色をつけてくれました★
花里サチホは、マルシボを経て、より魅力的な役者を目指していきます!!
生きる!!
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